Azure ポータルから Neon Serverless Postgres が統合されたらしいので使ってみた

Azure ポータルから Neon Serverless Postgres が統合されたらしいので使ってみた

Clock Icon2024.12.22

いわさです。

先日のアップデートで Azure ポータルと Neon Serverless Postgres のネイティブ統合機能がプレビューリリースされました。

https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=469263

Neon Serverless Postgres とは

https://neon.tech/

Neon Serverless Postgres はサーバーレス Postgres ソリューションです。
Neon 独自のアーキテクチャによって数秒以内に新しいデータベースを作成したり、オーバープロビジョニング無しでトラフィック急増にも柔軟に対応するスケーラビリティを有しています。

Azure との統合によるメリット

今回のアップデートではこの Neon Serveress Postgres を Azure ポータルから管理出来るようになりました。
実際にはマーケットプレイスからサブスクライブして Azure ポータル上で Neon Organizaion を作成・管理し、そこから Neon のコンソールへ Entra ID でシングルサインオン出来るという感じです。

Azure との統合なしで Neon の登録を行って利用ももちろん行えますが、Microsoft Entra と統合して Neon の組織を管理することでいくつかのメリットがあります。

  • Azure ポータルからシングルサインオンさせることで、Entra の高度なセキュリティ機能を使うことが出来る
  • Neon の料金の Azure 請求書に含めることが出来ます。請求管理が簡素化されるだけでなく Microsoft Azure Consumption Commitment (MACC) に適用可能です。

https://learn.microsoft.com/en-us/marketplace/azure-consumption-commitment-benefit

使ってみた

今回 Azure ポータルから Neon Organization を作成し、Neon コンソールにアクセス後にデータベースの作成まで行ってみました。利用イメージの参考にしてください。

Neon Serverless Postgres Organization の作成

マーケットプレイス製品なのでリソースグループへのリソース追加などから普通にサブスクライブ出来ます。
本日時点ではこちらからサブスクライブ出来るのは Free プランのみでして、無料で利用可能です。

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リージョンは次の West US 3、East US 2、Germany West Central の 3 つです。

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これは Neon 公式のサポートリージョンと一致していますね。ちなみに AWS だとアジアパシフィックリージョンも一部サポートされていたりしますので、Azure でもそのうちにアジア付近のリージョンがサポートされるかもしれません。

https://neon.tech/docs/introduction/regions

リソース作成画面でもプラン変更操作が出来そうなのですが、選択可能なのは Free Plan のみでした。実際の Neon には有償プランが存在しています。

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Azure ポータルから作成出来るのは Neon Serverless Postgres Organization までです。
以下の Portal URL から Neon コンソールにアクセスが出来まして、こちらからデータベースの管理など詳細な機能が利用出来ます。

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初回アクセス時は Entra ID の認可設定が必要です。

DFB41C95-545C-4A81-A0C1-E423EF67E3A8.png

検証メールが送信されるはずなのでアカウントのアクティベートを行います。

58FDD8A1-8EAC-4D32-AA54-8CD7A31C13F1.png

EED50155-8F38-4431-B951-60762C5D3F0C.png

Neon コンソールでデータベースを作成

では Neon コンソールにアクセスしてみます。
データベース作成前に念の為 Billing メニューを確認しておきましょう。
やはり Free プランになっていますね。作成出来るデータベースに関して制限がありますので注意しましょう。、

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Projects から新規データベースを作成出来ます。
PostgreSQL のバージョンは 17 まで選択可能です。今回はデフォルトの 16 でいきました。リージョンも先程紹介した 3 つのリージョンから指定可能です。

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作成出来たら SQL Editor から Neon コンソール上でデータベース操作が可能です。
適当なテーブルとレコードが作成出来るサンプルスクリプトが使えるようだったのでこちらを使ってみました。

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クイックスタートからクライアントごとの接続方法が確認出来ます。
こちらの接続情報を使ってpsqlコマンドで接続してみたいと思います。

39B8A6D8-B6B1-44D1-ADFE-0A5DA24FE54F.png

% psql -h ep-spring-meadow-a87wnnlk.eastus2.azure.neon.tech -U hoge1222db_owner -d hoge1222db
Password for user hoge1222db_owner: 
psql (14.11 (Homebrew), server 16.6)
WARNING: psql major version 14, server major version 16.
         Some psql features might not work.
SSL connection (protocol: TLSv1.3, cipher: TLS_AES_256_GCM_SHA384, bits: 256, compression: off)
Type "help" for help.

hoge1222db=> select * from playing_with_neon;
 id |    name    |   value    
----+------------+------------
  1 | c4ca4238a0 |  0.7729116
  2 | c81e728d9d | 0.84820926
  3 | eccbc87e4b |  0.5492522
  4 | a87ff679a2 | 0.45216608
  5 | e4da3b7fbb |  0.8115082
  6 | 1679091c5a | 0.40102845
  7 | 8f14e45fce | 0.66376346
  8 | c9f0f895fb |  0.6641101
  9 | 45c48cce2e |  0.6418401
 10 | d3d9446802 | 0.04011052
(10 rows)

hoge1222db=> 

無事接続出来ました。
ファイアウォールの設定とか特にせずにローカルから接続出来たがそういうものなのか。
利用にあたってはもう少しセキュリティ周りの追加設定が必要そうですね。

さいごに

本日は Azure ポータルから Neon Serverless Postgres が統合されたらしいので使ってみました。

Azure はこういうサードパーティのパートナー製品との統合が多いのおもしろいですね。
昔も SendGrid が統合されてて、どっちから作ったらいいんだろうとなった記憶があります。

Neon Serverless Postgres はサポートリージョンの状況からして日本で使われ始めるのはもう少し先になりそうな気もしますが、キャッチアップしておきたいです。

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